インフレ韓国・(６月以降は更に悪化の見通し)…韓国５月生産者物価6.4％上昇、9年9カ月ぶりの上昇幅

　韓国銀行は22日、5月の生産者物価が前年同月比で6.4％上昇したと発表した。昨年のコロナ流行で物価が下落したため、その反動で上昇幅が大きかった部分もあるが、2011年8月（6.9％）以来9年9カ月ぶりの上昇幅だった。前月比では0.4％の上昇で、昨年11月以降7カ月連続の上昇となった。

　工業製品が先月の生産者物価上昇を主導した。石油価格と原材料価格の上昇で、前年同月比で石炭・石油製品（77.2％）、第1次金属製品（21.0％）、化学製品（17.1％）などの上昇が目立った。軽油（72.9％）、ナフタ（106.8％）、亜鉛めっき鋼板（34.7％）、テレビ用液晶パネル（69.7％）など工業製品の原材料が軒並み値上がりした。コメ（17.7％）を含む農産物（10.9％）、鶏卵（84.4％）を含む畜産物（13.5％）も生産者物価を押し上げた。

　価格変動幅が相対的に大きい食品とエネルギーを除いて計算しても、生産者物価は前年同月比で6.1％上昇した。生産者物価の上昇が全面的なものであることを示している。韓銀関係者は「原油価格と原材料価格の上昇が続いており、6月の生産者物価も上昇する可能性がある」と予想した。

　卸売物価である生産者物価は一定の時差で消費者物価に影響を与えるため、インフレがさらに高まるとみられる。

https://news.livedoor.com/article/detail/20412748/