最近、韓国国内では「包括的および先進的なTPP協定(CPTPP)」関連会議がよく開かれている。CPTPP加入の得失と韓国の加入時期が主に議論されている。CPTPPは日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、ペルー、チリ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、ブルネイの11カ国が参加している高いレベルの地域貿易協定で、2018年末に発効した。韓国はCPTPP加盟国ではないが、日本とメキシコを除いた残り9カ国とすでに自由貿易協定(FTA)を締結している。
2020年を基準に韓国は経済規模が世界10位、貿易規模が世界9位、輸出規模が世界7位だ。客観的な統計でも韓国は「世界10位圏(G10)」国家に定着している。政府はもう韓国の地位にふさわしい対外経済戦略を立てて推進する必要がある。すなわち、単純な輸出市場確保レベルを越え、新しい世界貿易秩序形成過程に積極的に参加し、韓国の国益を最大限に反映する努力が求められる。このためには新しい国際通商規範の設定に主導的に参加し、高いレベルの地域貿易協定に加入するなど、韓国の対外経済関係を質的に一段階高い水準に発展させなければいけない。
韓国のCPTPP加入推進は政治的に難しい状況にある韓日関係の改善に向けた突破口となる可能性がある。最近、中国がCPTPP加盟に関心を表明しただけに、中国を意識する必要もなくなった。また、米国のCPTPP加入は国内問題のため当分は難しいと予想される。一方、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、チリ、シンガポールなど主要加盟国は世界9位の貿易国であり2国間FTAパートナーである韓国のCPTPP加盟を積極的に支持しているという。
韓国のCPTPP加入は国内的にやや困難があるかもしれないが、未来の対外経済戦略レベルではるかに多くの利益をもたらすと判断される。特に韓国企業が新しい国際通商規範に対応し、有利な環境で貿易およびグローバル生産活動をするうえでプラスになるだろう。韓国の周辺状況までを含め、さまざまな側面を総合すると、韓国のCPTPP加盟をこれ以上遅らせる理由はなさそうだ。最近、英国が正式にCPTPP加入申請をしただけに、追加加盟国の加入手続きが近く公式化されるだろう。
https://japanese.joins.com/JArticle/277736
【中央時評】CPTPP加入申請、早いほどよい=韓国
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