日本では韓国について「約束を守らない国」「謝罪と補償を行ったのに要求し続ける国」という認識がかなり強い。2018年に東京にいた時、ある大学が主催した討論会を見に行ったことがある。日本の教授が強制動員と「慰安婦」問題を語た際、韓国は絶えず謝罪を要求すると述べ、「被害者ストーカー」という表現を使用して、驚いた記憶がある。その場には韓国の教授も討論者として参加していた。
日本の歴史の逆流はこれで終わらなかった。中高の歴史教科書から「慰安婦」と強制動員に関する記述が削除されつつある。2019年には日本最大の国際芸術祭に展示された「平和の少女像」が、右翼からの脅迫と政府の幇助により3日で展示が中止された。芸術作品としても「少女像」は日本には存在し得ないことを明確にした。昨年10月にドイツの市民社会が建てた少女像に対し、日本政府が全方位的に撤去圧力を加えたことを、私ははっきりと覚えている。在日同胞などに対する日本の「ヘイトスピーチ」(特定集団に対する公開的差別・嫌悪発言)は相変わらずだ。
このような日本は、歴史問題において「すべては終わった」とし、これ以上何も語るなという。2度の合意と歴代首相の談話を、単に自分たちの歴史的恥部をさらけ出させないための「口止め」用としてのみ用いていて、どうしてこの問題を終わらせられようか。
日本の戦争責任と強制動員問題の解決に取り組む内田雅敏弁護士は最近、朝日新聞のインタビューで、韓日が和解するためには3つのことが必要だと述べた。その3つとは、加害者が事実と責任を認めて謝罪し、その証しとして金銭補償をすること、そして過ちを繰り返さぬために問題を後世に伝えることだ。特に3つ目がなければ、前の2つの合意は生かせないと強調した。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/39059.html
[特派員コラム]韓日の歴史問題の終わりとは何か
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