ソル氏は毎週日曜日の夜9時から、地上波であるMBCの歴史教育番組にレギュラー出演して、古代から現代までの韓国史を紹介している、歴史教育を受け始める小学校高学年あたりから大人まで幅広い人気がある。
もちろん、近代史の話になれば、「日本から受けた被害」についての言及を忘れることはない。その時は顔を硬直させて、怒りを込めた口調で語る。
年末の12月26日の晩、テーマは韓国および日米の近現代史だった。日中戦争、南京大虐殺、731部隊での生体実験と、ビッグテーマが目白押しである。そしてさらに戦後、米軍による日本への進駐、天皇の人間宣言、東京裁判を含めた戦犯処理の話に及んだ。
そこで語られていたことの一つひとつは、これまで日本でも語られてきたことである。だが、問題はそれらを全体的に見たときの解釈の仕方である。日本軍部の中枢にいた人物をアメリカが戦犯とするとき、その基準にアメリカの利益が重要視されたということを、声高に語っていた。
例えば、731部隊で初代部隊長を務めた石井四郎が戦犯にならなかったのは、アメリカに部隊のデータを提供したからだ、という話だ。
ソル氏はこのことをめぐり、アメリカが韓国を助けたのは、韓国のためを思ったのではなく、国益のためだったと語る。そして、戦犯となるべき日本人を助けたアメリカに対する反抗心を剥むき出しにしていた。
それから日本統治を終えた韓国は発展を遂げていることに触れたが、朝鮮戦争におけるアメリカ人の犠牲や、朴正煕時代に日米から受けた支援などについては一切触れようとしない。そして、番組を締めるにあたって、アメリカや日本に向けてであろうか、こうつぶやいた。
「私たち韓国人が良い暮らしをすることが、復讐なんだ」
やられたから、やり返す。日本に対して延々とぶつけられてきた韓国式発想が、もはや、戦後の日本を救ったアメリカにも向けられるようになった。今の韓国では、そうした歴史観がお茶の間で広められていて、子どもたちはそれを鵜呑みにしてしまう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1668a4c55fbf5c38b779447afaaab80560668f2?page=2
韓国、「反日」エスカレートでついに米国も敵扱い
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