うなぎのぼりの株価上昇に、全国民が「株式熱病」を患っている。「2人以上集まれば株の話をしている」と言われるほどだ。株で大儲けをしたという人たちのニュースがたびたび聞こえてくる一方、他方では投資の失敗で抱えきれない借金をしたり、投資金がなく疎外感や相対的剥奪感を感じる人たちも少なくない。
個人投資家たちが皆、詳しく調べ、考えたうえで投資を行っているわけではない。知人の推薦で株を買ったり、急上昇株に面白半分で投資するいわゆる「とりあえず投資」もかなり多い。会社員のYさん(27)は先月、友達が買うという急騰株に投資し、20%以上の収益を上げた。このような投資方式は一般的にリスクが高いが、最近、株価高騰の中でYさんのように儲ける事例もしばしば現れている。
株は損失が出ても、やめるのが難しい。損失を埋めるため、さらに投資にのめり込むからだ。50代の主婦Wさんは1年前、株式投資で5千万ウォン(約470万円)以上の損失を被り、しばらく株から離れたが、今年また始めた。株を売りさばいた昨年3月以降、株価が高騰するのを目にしたためだ。Wさんは最近、「1日3万ウォンだけ稼ごう」という気持ちで毎日投資している。
コロナ禍で外注の仕事が途絶え、大幅に売上が減った自営業者のJさん(30)は「最近株でみんな儲けているというのに、自分だけこんなにあくせくして働いているのかと思うと、空しくなる。株価が上がることがわかっても、生活費とテナント料などを払えばお金が足りないくらいなのに、投資なんてできるわけがない」と語った。
株式投資ブームは2000年のベンチャー投資ブーム、2007年ファンド投資ブーム、2009年金融危機回復後の上昇期など、数年に一度ずつ現れている。その度に流行した「自分以外はみんなお金持ちになった」という冗談は今年も例外なく言われている。「自分だけが後れを取っているのでは」という不安から、投資に飛び込むいわゆる「フォーモ(FOMO:Fear Of Missing Out)症候群」も現れている。特に最近は不動産やビットコイン、株式など資産価格の全般的な上昇で平凡な人が自らを「(周りに比べて貧乏になったという意味で)成貧」と呼ぶ現象まで生まれている。
http://japan.hani.co.kr/arti/economy/38817.html
「自分以外はみんな儲かっているかも」韓国、株式投資ブームで高まる相対的剥奪感
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