ビラ散布禁止法への反発は国内にとどまらず国際問題化
韓国の国会で可決されたビラ禁止法は、ビラや補助記憶装置(UBS)を含む物品、金銭及びその他財産上の利益を北朝鮮に向けて散布することを禁止するもので、軍事境界線付近からの散布ばかりでなく、散布したビラや物資が風や潮流によって第三国を経由して北朝鮮に入るというケースも規制の対象となっている。そして、これに違反すれば3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金が科せられることになる。
冒頭で米国や国際的な人権団体からも反発を受けていると書いたが、この「ビラ散布禁止」は、アメリカと韓国の間に生じている溝を、さらに深める懸念がある。
まずこの法律は、米国の「北朝鮮人権法」(2004年制定)に基づく北朝鮮に対する情報自由推進施策を制約することになりそうだ。米議会は同法に基づき、毎年、北朝鮮の人権・民主主義増進のために200万ドル、北朝鮮の自由・情報流入活動に200万ドルの計400万ドルを支援しており、支援対象者の多くは韓国にある北朝鮮人権団体である。韓国のビラ散布禁止法は、この施策を阻害する。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63481?page=3
世界猛反発の韓国「ビラ散布禁止法」、北も感謝せず 人権途上国韓国への支援打ち切り・
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