ヨーロッパで仏教が認識されたのは17世紀であると言われています。(インドグリーク王朝もあるが中世には断絶している)
大航海時代から仏教に接してはいたのですが、東南アジア、東アジアで信仰されていた偶像崇拝が
同一のものとは看做されていませんでした。
仏教では阿弥陀、弥勒といった如来や菩薩、など各地で数多くの仏が祀られている上に礼拝方法も異なるため
中国で「浮屠」、日本で「釈迦」、タイで「サンモナコドン」
そのほか「ボード」「ブード」「ブッドゥ」と呼ばれている存在が
仏教の開祖であるGautama Buddhaを指しているとは認識されていなかったのである。
17世紀のヨーロッパではアジア各地でバラバラの偶像を崇拝していると看做されていたのです。
釈迦もまた、人ではなく神の一種と看做されていました。
画像はモンタヌス著「日本誌」に描かれている釈迦像。
モンタヌス自身が一度も日本に来たことがない上、挿絵師もモンタヌスの不正確な記述を参考に想像で挿絵を描いている。
このため我々が知る仏像とは大きく違った異形の姿である。
ただしこの本は当時のヨーロッパで広く読まれていたため
ヨーロッパ人の日本の偶像崇拝=仏教の心象に影響を与えた。
仏教の衝撃 ~西洋が恐れた東方の邪教~
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