ブログ「余.命三年時事日記」の呼びかけで大量の懲戒請求を申し立てられた神原元弁護士らが、請求者らに対して損害賠償請求の訴訟を横浜地裁で起こした。
その会見に請求者の男性が同席して、記者たちを驚かせた。
男性は関東地方に住む60歳代後半の人で、身元がわからないようマスクとサングラス姿で現れた。話を聞くと、私が以前取材した高齢女性のケースとそっくりだった。
定年で時間ができたことからパソコンに向かうようになる。「退職で取引先も仲間もいなくなった疎外感もあり、ブログにハマった」という。そこには「いままで知らなかった
世界」が書いてあった。名前も知らず、会ったこともないブログ主を「大きな力を持っている人」だと思い込み、書いてあることを信じてしまったのだという。
ブログは、弁護士会が朝鮮学校への適正な補助金交付を求める声明を出したことを<犯罪的行為>だと批判し、弁護士名をあげて懲戒請求を呼びかけた。
男性はすぐさま参加を決めた。住所を登録すると書類が郵送されてきた。署名押印をして送ると、また次の書類が来て送るということを繰り返した。
「日本のため。正しい運動をしているという正義感や高揚感がありました」
男性の周りにも親しくしている在日外国人がいたが、その人たちはいい外国人で、それとは別にブログが主張するような<悪い外国人>がいるのだと信じ込んでいた。
ところが、男性と同じように懲戒請求した人が弁護士から訴えられ、実際に裁判が始まっていると知り、<何もしなくていい>と書いていたブログ主の言葉に不信感を
抱くようになる。ネットなどで情報を集め「ブログに書かれたことは、ただの差別だった」と気づいたという。
https://www.nikkang...les/view/news/252674
【弁護士への大量懲戒請求事件】ネトウヨが異例の記者会見 「高齢者はなぜネトウヨにはまるのか」
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