日本の政策金融機関である国際協力銀行(JBIC)は今週木曜の2019年3月7日、タイ政府と、タイ高速鉄道のEEC路線などへの融資を協議しました。
報道によると、3月7日の協議には、タイ政府側はプラユット首相、ソムキット副首相が参加、日本の国際協力銀行(JBIC)は前田匡史総裁が参加して、タイの首相官邸で実施されました。
協議後、タイのソムキット副首相は「日本の国際協力銀行(JBIC)は、日中協力を背景にした、EECを含む地域への大規模な投資を支援するための資金援助をするという方針」だと語りました。
これにはタイ高速鉄道の所謂「EEC路線」を含みます。この路線はバンコクのドンムアン空港、スワンナプーム空港、ラヨーンのウタパオ空港の3つの空港を結ぶ路線で、融資の対象はこの路線の、総額2240億バーツの高速鉄道建設プロジェクトです。
融資規模も具体的に2240憶バーツとタイメディアで報道されていることから、具体的な融資額の落としどころを早く見つけたいという思いも窺えます。
一方で日本人としては、EECエリアの開発が進むのは嬉しいものの、日本の政策金融機関である国際協力銀行(JBIC)が大規模な融資をしてタイ高速鉄道のEEC路線を実現するなら、中国政府に「一帯一路」の一環だと位置付けられたままで実施するのではなく、タイと日本の協力の為のプロジェクトとして、実施して欲しいと思います。
できれば高速鉄道も中国の鉄道を輸入するのではなく、日本の高速鉄道を日本企業が導入してくれるのが良いのですが、現状の交渉内容だと、これはかなわなそうですね。
https://www.thaich.net/news/20190310ag.htm
日本が金だけ出して中国の一帯一路の高速鉄道をタイで建設
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