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彼らの切ない事情を映したドキュメンタリー映画『サイド・バイ・サイド』が米国で新たに注目されている。韓国人養子出身である監督がメガホンを取った映画だから尚のことだ。
グレン・モリ(韓国名キム・ガン)監督が世界16都市を回って韓国出身の養子100人余りのインタビューを30分ずつ盛り込んだ。6つの言語が使われた。自身が以前持っていた捨てられた記憶とつらい経験を色々な人の口を通じて残したかった。同病相憐の心情だった。
映画は昨年5月に製作されたが最近コロラド公営放送(CPR)を通じて関連内容が紹介され、感動の波が穏やかに広がった。現在この映画はサイト「サイド・バイ・サイド・プロジェクト(sidebysideproject.com)」で見ることができる。
インタビューに参加した人々は出生・養子縁組・成長過程について語った。彼らの話はろ過されずそのまま映像にされた。理由は各々違っても胸に抱く疑問は1つだった。「韓国は私にとって何か」。
彼らはいずれも養父母や兄弟と違う顔付きのためにアイデンティティの混乱と死闘してきた。A氏は幼い時に白人家庭に養子縁組されたが、養父母が離婚したことで苦悩し始めた。A氏は「毎晩祈って私はなぜこんな人生を送らなければならないのか、数えきれないほど神に尋ねた」とし、「鏡の中の自分がまるで黄色い怪物のように見えたし、自殺も数えきれないほど考えた」と話した。
モリ監督もカメラの前で率直に本音を打ち明けた。1960年にソウルの児童養護施設から米国・コロラド・デンバーの白人家庭と養子縁組されたモリ監督は「他の養子の話を聞くにつれ自身の人生と意味を理解するようになった」と話した。
モリ監督は「ソウルでメモの1枚も残さずに両親に捨てられ、養子縁組機関に移されて米国のある白人家庭に来ることになった」とし、「家族は私を愛してくれたが依然として道に迷ったような感じを避けられなかった」と明らかにした。
20万人の韓国人養子が問う…「韓国は私にとって何か」
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