韓米首脳会談の合意文発表から一日しか経っていないのに、その結果をめぐりさまざまな声が飛び交っている。特に、トランプ政権が新たなアジア・太平洋戦略として提示した「自由で開放されたインド太平洋(Indo-Pacific)戦略」という概念について、韓国大統領府が9日、「我々は同意しない」とコメントしたことから波紋が広がり始めた。大統領府は同日、異例なことに一日3回もこの問題について釈明したが、波紋は広がり続けている。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領のインドネシア訪問に同行している大統領府の金顕哲(キム・ヒョンチョル)経済補佐官は同日午前の記者懇談会で、「日本はインド・パシフィック(太平洋)ラインだと称して日本・オーストラリア・インド・米国をつなぐような外交的ラインを構築しようとしているが、我々はそこに編入される必要がない」と述べた。
しかし、前日に発表された韓米共同発表文の第1項には、「トランプ大統領は相互信頼と自由・民主主義・人権・法治など共同の価値に基づいた韓米同盟が、インド太平洋地域の安全保障や、安定と繁栄のための重要な軸であることを強調した」という文言があった。主語はトランプ大統領だったが、韓国が同意しないという内容はない。
この発言をめぐりざわめきが聞こえていることから、大統領府関係者は現地で釈明に乗り出した。だが、この関係者も「(インド太平洋戦略は)我らが文在寅大統領は事実上、初めて聞く概念であり、我々が合意文から外すことにしていたものだ。トランプ大統領が『参加してほしい』と言ったことであって、我々が同意したことではない。日本が推進し続けてきた問題であり、現在の国際情勢や周辺環境を考慮すると、参加するのは望ましくないと考えている。提案そのものが唐突だ」と述べた。
金真明(キム・ジンミョン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/11/10/2017111000757.html
印、日米と協力深化へ インド太平洋戦略で一帯一路に対抗
(2017.11.10 08:20)
http://www.sankei.com/world/news/171110/wor1711100017-n1.html
韓国大統領府(日本が推進する)「インド太平洋戦略参加、米国と同意していない」2017/11/10 08:50
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