昔、ある1匹のトラがお腹を空かせて民家に降りてきました。
すると民家から子供の泣き声がします。
お母さんが「泣くのはお止め。外にトラがいてお前を食べちゃうよ。」とおどしますが、子供は泣き止みません。
「泣き続けるなら外に放り出してお前を食べてもらうよ。」と続けますが子供は泣き止みません。で、トラは今か今かと民家の前で待っています。
それでも泣き止まない子供にお母さんは、「えい、干し柿だ。」と言って干し柿を与えます。するとぴったり泣き止んだ子供。
民家の外から聞いていたトラは、自分を怖がりもしなかった子供が干し柿という名前だけで泣き止んだ。
00それほど干し柿というものは怖い存在だ、と勘違いをするのです。
ここでボヤボヤしていては、その怖い干し柿に俺も食べられてしまうと急いで牛舎に逃げ込みます。
すると牛舎に潜んでいた牛泥棒がトラの上に落ちてきます。
自分の背中に乗った牛泥棒を干し柿だと思い込んだトラはすごいスピードで走り回りますが、牛泥棒もここで振り落とされたらトラに食べられてしまうと必死にしがみつきます。
さすが子供が怖がるだけの干し柿だ。こんなに走り回っても全く転げ落ちないなんて、と一層怖がるトラ。
最後には泥棒が牛の背中から木の枝に飛び移り、トラもようやく逃げることが出来ました。
おしまい1.減らない稲
貧乏な兄弟で兄は女房を貰っていた家に同居していた弟が今度結婚することになりました。兄は、弟へ譲る田畑もほんの少ししかないので 弟の夫婦の生活が成り立つように毎夜少しずつ稲を刈って 弟の畑へ持っていきました。このことは女房にも誰にも言わずに真夜中にしておりました。しばらくして、その量を少し多くしましたが 自分の畑の稲が少しも減らないのが変だなと思っておりました。或る夜に これまで通りに稲を運んでいると向こうから誰かが来ます。
近づくとそれは弟でした。弟は自分が家を出ると人手が減るので兄が困るであろうと考え 自分の田んぼの稲を少しずつ刈って兄の田んぼに運んでいたのでした。それでいつまで経っても稲が減らないことが分かりました。この兄弟はいつまでも仲良く暮らしたとさ。2.親孝行
親父と息子夫婦が一つの家で暮らしておりました。親父は「いつになったらお迎えがくるかな」と言いながら痩せてなにもせずに家におりました。息子の嫁は若くして親を亡くして育った者ゆえに父親のことが嫌いで父親の食事は準備だけして自分は朝めしを食べ終わると働きにさっさと出掛けました。
ある時、息子が市場から大きな麻袋に栗の実を沢山買ってきて「父親に朝晩3粒ずつ食べさせて 死ぬまで優しくして呉れ」と女房に頼みました。それから女房は、朝、昼、晩と昼までも毎食ごとに栗を3粒でなく5粒父親に食べさせました。そうすれば早く父親が亡くなると考えました。それが半月、1ヶ月、2ヶ月と続きましたが だんだんと父親の顔がふっくらとして来ましたので 女房はおかしいなと思いました。それで毎晩遅くまで待って疲れたでしょうと優しい声を掛ける様になり するとますます父親は元気になって来ました。
こうして 父親と息子夫婦は末永く睦まじく暮らしたとさ。実はこの栗は、漢方薬等買えない息子が父親を元気にするための薬替わりに与えたので父親は元気を取り戻したのでした。3.おならをしない人
何でも出来る美しい娘が年頃になり 両班の息子と縁談が調い結婚式を挙げました。新婚初夜に花嫁衣裳を脱いで夫婦が床につくと それまでの疲れがどっと出た花嫁はオナラをしてしまいました。次の日も同じ事が続き3日目も続きとうとう4日目にその娘は家から追い出されてしまいました。韓国では一旦嫁に出たら実家に帰る訳にも行かず 離婚も出来ず娘が一人で暮らしました。でも初夜での妊娠して居る事が後から分かり 息子を生み育てました。その子が7つの時です。この両班に息子が「素晴らしいキュウリの種があります。蒔いて夕方には成る種です。」するとその両班は「そんな種は有るはずない」と言い
息子は「ただし 一生オナラをしない人が蒔かなければこのキュウリはならない」と言いました。その話を聞いて両班はこれが自分の息子だと分かり 元の夫婦と息子三人で幸せにその後を暮したとさ。
以 上知らないのはスパイだよ!
「誰でも当然知っている。知らない人なんていない」
というニュアンスで使います。
解説すると、北朝鮮から韓国にスパイが入っていて
ある町に住んでいたとします。
その町の中で広がったうわさ話や有名な出来事が
あって町中の人が知っているのに
他の国から来たスパイ一人だけは知らなかったという
意味があります。むかしむかし、平安道の鐵山というところのある村に
ペ・ムリョン(�梺武龍)という名の村長がいました。
村長にはチャンファ(薔花)とホンリョン(紅蓮)という
たいへん美しい二人の娘がいました。
村人たちの間でも村長の二人の娘の美しさは
いつもウワサとなっていました。
ところがある日、薔花と紅蓮のお母さんが
病気にかかって死んでしまいました。
「お母さん!死なないで!」
村長と二人の娘は大変悲しみました。そうして3年がたちました。
ある日、村長は娘たちに聞きました。
「実は新しいお母さんをむかえようと
思うのだがお前たちの考えはどうだ?」
「お父さんさえよければ・・」
そうして村長の家に許氏という
継母(ままはは)がやってきました。
ところがこの継母は薔花と紅蓮をたいへん憎みました。
「今からあんたたちは私の言うとおりにするんだよ」薔花と紅蓮は、新しくきた継母を実の母親のように
親孝行しました。
ところがに許氏夫人に息子が生まれると
許氏夫人はより一層、薔花と紅蓮をいじめるようになりました。
我慢できず村長は許氏夫人に言いました。「なぜ理由もなく、娘たちをいじめるのか。
あまりにもひどいとは思わんか?」
「あなたは何にもしらないのね、
あの子達は私にひどいことばかりしているのよ!」
「おまえが娘たちをいじめて、薔花と紅蓮が
かわいそうだと村中のウワサになっておるのを知らんのか」
「そんなの勝手にさせておけばいいのよ!」許氏夫人は反省するどころかかえって怒りました。
「なんで私があの子たちのせいで悪口を
言われなきゃいけないのよ!」
日ごと許氏夫人のいじめはひどくなっていきましたが
薔花と紅蓮はお父さんのことを思い辛抱づよく我慢しました。そうして薔花と紅蓮はすくすくと成長し
とても美しい年頃の娘になりました。
薔花と紅蓮にいじめても
なんの落ち度も見つけられない許氏夫人は
ついに薔花と紅蓮を家から追い出す悪だくみをしました。許氏夫人は息子に言って大きなネズミを捕まえてこさせて
ネズミの皮をはいで、薔花が寝ている間にふとんの中に
それを入れました。
そして許氏夫人は、夫のところへ行って嘘をつきました。
「あなた!薔花が死んだ赤ん坊を産んだわ!」
「何・・、そんな馬鹿な!そんなはずはない!」寝ている薔花のふとんを取ると村長はびっくりしました。
許氏夫人の計略に村長はまんまと騙されてしまいました。
「あなた!結婚もしていないのに子を産むなんて」
「もしこのことがウワサにでもなったら我が家はおしまいだ・・」
村長は頭をかかえて悩みました。
「ちょっと私にいい考えがあるわ」
次の日、薔花は許氏夫人の罠にはめられたことがわかりました。
しかし父親に言っても、信じてもらえないと思いました。夜になると、村長が薔花を呼びました。
「薔花よ、今から死んだお母さんの実家へおつかいにいきなさい」
「こんな夜更けにですか?明日の朝ではだめですか?」
「弟のチャンセと一緒にいけば心配はいらんだろう」
薔花はしかたなく父親のいうとおりにしました。
妹の紅蓮はびっくりして泣きながら引きとめようとしました。
「お姉ちゃん、こんな夜遅くどこに行くの?私も連れて行って!」
「紅蓮、すぐに戻るから、家で待っててね・・」
薔花も涙を流して別れを悲しみました。チャンセは薔花を馬に乗せて
自分は馬の手綱をもって歩いていきました。
しかし母親の実家とは違う方角に行っているようでした。
「チャンセ、実家とは方角が違うわ」
「そんなことわかってるよ」
峠をいくつも越えて森の中へ入っていくと
池がひとつ見えました。「おい、ついたから降りろ」
「まさか、私を池に落としてなくするす気なのね?」
「そうさ、やっとわかったのか」
「お願い、やめて。チャンセ、助けて・・」
チャンセは無慈悲にも姉の薔花を池に落としてしまいました。一人残された紅蓮は、姉がいなくなったうえに許氏夫人のいじめが
ひどくて、泣く日々が続きました。
ある夜、紅蓮の夢に姉の薔花がでてきました。
「薔花お姉ちゃん、会いたかった。いったいどうしたの?!」
「紅蓮、私はチャンセに池までつれていかれて
そこで死んでしまったの」「そんな!」
夢で薔花は許氏夫人とチャンセの計略にひっかかって
殺されたことを紅蓮に伝えたのでした。
姉が死んでしまったことがわかると紅蓮は
悲しくてどうしようもありませんでした。ある日
紅蓮は、姉が落ちた池まで行くと、その池に身をなげてしまいました。
それからというもの、その池からは若い娘のすすり泣く声が
夜な夜な聞こえてきました。
そしてその村に国から赴任してくる地方長官(注)は
なぜか初日に謎の死をとげてしまうのでした。注)原文はサト。日本でのお奉行様に近いかも。
国から任命されて地方を治めるえらい役人のこと。
その村に住んでいる人たちは毎日
怖くてふるえながら生活しました。
報告を聞いた王様はたいへん心配しました。
「これはどうしたことか、赴任する地方長官が死んでいくとは」そのとき、チョン・ドンホという学者が王様に言いました。
「私が直接行って、長官たちが死ぬ謎をさぐってまいります」
王様からゆるしを受けたチョン・ドンホは
その村の新しい地方長官となって
さっそく赴任していきました。村につくと新しい長官は役人を呼びました。
「この村に赴任する長官はみな初日に死んでしまうが
その理由を知っているか?」
「いいえ、誰もその理由はわかりませんです」
「そうか。それでは今日の夜、その謎を解くとしよう」
長官は書物を読んで夜を待つことにしました。
そして夜も更けていきました。
すると、すぅっと冷たい風がふいてきたかと思うと
ロウソクの火がフッと消えてしまいました。そして部屋の扉がかって開くと
髪の長い真っ白な喪服を着た顔の青白い若い女が
すうと入ってきました。
「お前は誰だ?!」
「どうか、私の話を聞いてください」
「私はこの村の村長の娘、紅蓮ともうします。
私には薔花という姉がおりますが
奸計にひっかかり、濡れ衣を着せられて
殺されてしまいました。
どうか姉の汚名がそそがれるようにしてください・・」
長官は幽霊になった紅蓮の話を聞いてあげました。
話が終わると紅蓮は消えてしまいました。明け方になると、長官は役人を呼びました。
「おお、長官さま。ご無事でしたか」
役人は長官の元気な姿をみて喜びました。
「この村に�梺武龍という村長がいるだろう。
そやつをすぐつれてまいれ!」
役人たちは村長の家に行って�梺武龍村長と
許氏夫人を捕らえてきました。
「お前たちには薔花と紅蓮という娘がいるであろう。
その二人は今どこにおるのじゃ?」뭐야... 한국인?
>>25
日本人だよ先書きます
役人たちは村長の家に行って�梺武龍村長と
許氏夫人を捕らえてきました。
「お前たちには薔花と紅蓮という娘がいるであろう。
その二人は今どこにおるのじゃ?」「はい。薔花は病気で死んでしまい、紅蓮は行方不明になって・・」
「うそをつくのではない!薔花は許氏夫人の計略にはまって殺され、
紅蓮も池にみずから身を投げて死んでしまったのじゃ」
その場で許氏夫人の悪さは全てあばかれ、
許氏夫人は島流し、息子のチャンセは死刑となりました。
村長だけは幽霊となった紅蓮の頼みで罪をゆるされました。池で二人の死体の捜索が始まり、長官のいうとおり
薔花と紅蓮の死体が出てきました。
そしてその面影はまるでまだ生きているかのようでした。
人々は恨みが残っていたため、死にきれず
死体がそのままだったのだろうとうわさしました。
そうして裁きがおわり、長官がある日寝ていると
枕元に二人の女があらわれて、お辞儀をする夢をみました。長官が起きると誰もいませんでした。
「む。夢か。きっと薔花と紅蓮が成仏することができたので
挨拶にきたのだろうな。天に昇って母親と3人で
仲むつまじく暮らすがよい」
その後、村は毎年豊作となり、
長官もより高い身分に出世することができました。薔花と紅蓮のおかげだと思った長官はお礼のしるしとして
毎年、薔花と紅蓮の祭事を行うことにしたのでした。
許氏夫人の罠にはまり、大切な二人の娘を失った村長は
後悔とざんげの生活を送ったのち、あたらしい妻を迎えました。
妻はある日、仙女が薔花と紅蓮という花をくれる夢をみました。
そしてのち、双子が生まれたのですが薔花と紅蓮にそっくりでした。
村長と新しい妻は双子の娘といっしょにいつまでも
幸せにくらしたということでした。
おしまい映画があるの見てみたい。
映画があるのね、
韓国人の感想が欲しい。
>>34
良い曲だ、韓国人もこんな曲作れるんだ。
韓国の昔話
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