大田市在住のファンさん(57)は先月9日午後8時30分ごろ、同市大徳区内にある飲食店でウシガエルのメウンタン(辛いスープ)を食べた。ファンさんは2日前の7日、近くの貯水池でつかまえたウシガエル5匹をなじみの飲食店に預けた。2日後に再び店に来たファンさんは自らカエルの下ごしらえをして調理もした。ファンさんは以前にもこの店でウシガエルのメウンタンを作り、知人に振る舞ったことがあったという。ファンさんと同僚、店主の夫の3人は夕食にメウンタンを食べた。ところが、午後10時ごろから3人に嘔吐(おうと)の症状が現れ始めた。特にファンさんの症状がひどく、店主の夫の車で病院に行ったが、翌日午前4時30分ごろ死亡した。一緒に食事をしたあとの2人は病院で治療を受けて症状が好転、命には別条がなかった。
同市の大徳警察署は、ファンさんの死因を解明するため、メウンタンの残りを国立科学捜査研究院に送り、成分分析を依頼した。その結果、ヒキガエルの毒性物質「ブフォタリン(bufotalin)」や「アレノブフォトキシン(arenobufotoxin)」などが検出されたという。ヒキガエルの皮膚から分泌されるブフォタリンは心筋や迷走神経中枢に作用するため、間違って摂取した場合、死に至る可能性がある。
警察は、ファンさんがヒキガエルを食用のウシガエルと勘違いして食べ、毒が原因で死亡したと見ている。ファンさんはほかの2人よりもメウンタンをたくさん食べたとのことだ。警察は21日、「ファンさんが食べたカエルのうち、1・2匹がヒキガエルだったと推定される」と明らかにした。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
ヒキガエル食べた50代死亡、食用ウシガエルと勘違い /大田
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