ミラノ・コルティナ五輪スノーボード女子ハーフパイプ。銅メダルを獲得した21歳の小野光希や4位入賞を果たした16歳の清水さらの活躍で話題を集めたが、いっそう注目を浴びたのがスノーボード種目最年少で金メダルを獲得した韓国の17歳、チェ・ガオンだった。
「早く韓国に帰ってハルモニ(おばあちゃん)が作ってくれるご飯が食べたい。友達とパジャマパーティーも(笑)」
日本を練習拠点としてきたという女子高生は、金メダルを首にかけて安堵の表情を浮かべていた。しかし、その屈託ない笑顔の裏には凄まじい執念が隠されていた。
さらに、ここまでの道のりの背景には日本も関係している。
実は韓国にはハーフパイプを滑れる場所が1箇所しかない。チェ・ガオンが「それさえも完璧な施設ではない」と漏らしたように、決して練習環境は充実しているとは言い難い。その点、日本にはいつでも練習できるマット施設がある。
「韓国には(練習場所が)ないので夏場は日本で練習しました」
つまり、滞空時間の長い高難度のエアは日本で磨かれ、生み出されたというわけだ。
「私の国ではあまりスノーボードの人気がないので、少し残念に感じることもありました。でも今回金メダルを獲得できて本当に嬉しいですし、これをきっかけに、もっと多くの人がこの競技に興味を持ってくれたらいいなと思います」
実際、韓国ではチェ・ガオンの金メダル獲得の歴史的瞬間は地上波で生中継されなかった。有料チャンネル「JTBCスポーツ」のみの放送で、無料放送は人気競技のショートトラックへ――。ただ、彼女の“金メダル物語”は違った話でも届いていた。
「韓国にはないので…日本で練習しました」金メダル“韓国天才少女”を生んだのは日本のスノボ文化だった…
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