韓国バッテリー大手のサムスンSDIは10月31日、ドイツ完成車大手のBMWおよび米バッテリー素材企業のソリッドパワーと、全固体電池の開発および実証に向けた協力覚書を交わしたと発表した。
サムスンSDIは今後、ソリッドパワーが開発した固体電解質を活用してエネルギー密度と安全性を高めた全固体電池セルを供給する。BMWはこれを基に全固体電池モジュールとパックを開発して実証を行う予定だ。
3社はBMWの次世代テスト車両に全固体電池を搭載して、実際の性能を検証することを最終目標とする。サムスンSDIは、セル、自動車、素材の各部門に特化した3社が全固体電池の商用化に向けて協力し、グローバルバリューチェーンのモデルを提示する点で意味があるとした。
全固体電池は従来のリチウムイオン電池に使用する液体電解質の代わりに固体電解質を使用する。従来のバッテリーに比べ安全性に優れており、高いエネルギー密度の実現が可能だ。電気自動車(EV)に搭載した場合、同容量のリチウムイオン電池より軽く、走行距離を伸ばすことができる。
サムスンとBMW、全固体電池の実証で協力
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