[14日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は14日、日本の2025年経済成長率予測を上方修正するとともに、日本銀行が中期的に政策金利を現在の0.5%から1.5%程度まで段階的に引き上げるとの見通しを示した。
今年の経済成長率を1.1%と予測。7月時点の予測(0.7%)から引き上げられた。26年には0.6%となる見込みで、こちらも7月時点の予測から0.1%ポイント上方修正された。
IMFは、実質賃金上昇率が上向くと見込まれることが民間消費を支え、米国の貿易政策を巡る不透明感や低調な外需による逆風を相殺 すると指摘した。
日銀については、経済に中立的と見なされる水準の1.5%に向けて金利を徐々に引き上げる可能性が高いとし、これは「インフレとインフレ期待を(2%目標に)安定させることと整合的だ」と述べた。
一方で「7月の新規輸出受注は昨年12月以来初めて減少し、関税の影響を最も受けた部門がけん引する形で輸出額も減少した」と指摘。米国の関税引き上げの影響が今後数カ月で深刻化する可能性があると示唆した。
日本の経済成長率予測を上げ、段階的な日銀利上げ見込む=IMF
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