「日本でもうすぐ大地震が起こる」といううわさが流れ、日本政府が火消しに乗り出したにもかかわらず状況が落ち着く気配がない。外国人観光客減少の兆しも見え始め、日本の観光庁は最近「科学的根拠はない」「旅行を判断する際には公的な機関が発表する科学的情報を参考にすることを勧める」と呼び掛けた。
うわさの内容は、今年7月に日本で大規模な地震が発生し、日本の南西部が大きな打撃を受けるというものだ。漫画家のたつき諒氏が1999年に出版した作品『私が見た未来』が最近日本のユーチューバーに紹介されて脚光を浴び、それがきっかけでうわさが広がった。自身の予知夢を題材にしたというこの漫画には「2025年7月5日に大地震が発生し、東日本巨大地震(2011年3月)のときより3倍高い津波が日本の南西部に押し寄せる」といった内容が描かれている。この作品には「2011年3月に大災害が起こる」という内容も描かれ、これが東日本大地震を正確に予測していたと話題になり、うわさはSNS(交流サイト)で急速に拡散された。
昨年末には中国・台湾など中華圏にまでうわさが広まり、香港からの観光客は実質的に減少した。NHKによると、大地震が今年中に発生するという説が拡散され、4月の復活祭(イースター)連休期間に香港から日本を訪れたパック旅行の参加者は、前年同期比で半分に減った。航空会社の中には日本行きの旅客機を減便したところもある。
観光への打撃が予想されることから、日本政府も対応に乗り出したようだ。日本の気象庁は先月23日、SNSで「専門家は現在の科学的知見では地震発生の時期や場所、規模を予知することはできないと言っている」「関連の推測は信じるに値しないものだと考えるべき」と主張した。
「7月5日に日本で大地震が起こる」 うわさ拡散、火消しに乗り出した日本政府
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