造船大手3社の現代とサムスン重工業、ハンファオーシャンを中心に技術開発の真っ最中だ。HD現代子会社アビカスのスピードが最も速い。アビカスは商船用ソリューションブランド「HiNAS」を運営する。イム・ドヒョン代表が7人規模の社内ベンチャーで始め、5年で社員100人規模に成長した。2023年からHD現代重工業が受注するすべての船舶にアビカスの認知・判断・制御システム「HiNASコントロール」が搭載される。2022年にはタンカー「プリズムカレッジ」で世界初の自動運航による大洋横断に成功した。
サムスン重工業は昨年11月に自動運航研究船舶「シフトオート」で実証に突入した。ハンファオーシャンは2021年に自動運航試験船「ハンV」を開発して海上試験を実施した。スタートアップもある。シードゥロニクスは2015年に韓国科学技術院(KAIST)出身のパク・ビョルト代表が創業した自動運航船舶技術スタートアップだ。3月には150億ウォン規模のシリーズB投資も誘致した。「AI運航の時代がきたことを投資業界も認めたもの」とパク代表は説明した。
韓国海洋水産部と産業通商資源部は2020年から2025年まで総事業費1603億ウォン(約166億円)を投じて自動運航船舶技術開発事業「KASSプロジェクト」を進め、後続事業を議論中だ。今年1月からは「自動運航船舶法」を施行し、政策推進根拠を用意した。IMOが導入準備中である自動運航船舶の国際規定「MASSコード」に韓国企業の技術が反映されるよう政府レベルの対応を強化する計画だ。
◇「完全無人自動運航」はいつごろ=激しい技術開発競争にも完全な「無人」自動運航船舶時代はまだ早いというのが業界の大半の意見だ。自動運転車のように事故時の法的責任、保険など解決すべき難題が多いためだ。業界では自動運航船舶の安全運用に向けた技術基準であるMASSコードが強制発効される2032年を自動運航船舶技術の分岐点とみる。世界で技術競争中の企業や国が自身の技術がMASSコードに反映されるよう不断に努めているためだ。韓国人船長よりAIの方が優秀だからか。
「AI船長」とか「海のテスラ」とか言葉のセンスが酷い
AI船長が船を操縦し太平洋渡った…「海のテスラ」狙う韓国造船
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