トランプ氏「米国の薬価を最大90％引き下げる」…韓国への通商圧力も？

米国のドナルド・トランプ大統領は、12日（現地時間）、米国内の一部医薬品の価格を海外の低価格水準に合わせて引き下げる政策を復活させると発表した。この措置は、米国における処方薬の価格が他の先進国に比べて平均2～3倍高いという現状を踏まえ、その価格抑制を目指すものである。

　同時に、米通商代表部（USTR）および商務省に対し、外国の「不合理で差別的な政策」への対応として、製薬会社が海外において不利な交渉を強いられている構造を是正するよう指示した。これは、米国内での価格引き下げの代わりに、製薬会社が海外において価格を引き上げることを促す意図があると解釈され、韓国をはじめとする貿易相手国の薬価政策に対する通商圧力が高まる可能性があると見られている。

　トランプ大統領はこの日、「最恵国（most favored nation）」政策として知られるこの計画の一環として、大統領令に署名した。彼は「我々が進めているのは、基本的には価格の平準化である」と述べ、「世界で最も低い価格を基準とする」と強調した。

　ホワイトハウスによれば、今回の命令はメディケア（高齢者向け医療保険）やメディケイド（低所得者向け医療保険）を含め、民間市場全体に適用される予定であり、1期目に試みられた「メディケア パートBに限定された政策」よりもはるかに広範囲にわたると説明している。特に、価格差が大きく、支出の多いGLP-1系糖尿病・減量治療薬などに重点を置く方針である。

　トランプ大統領は記者会見において、今回の措置により薬価が「最大90％まで下がる可能性がある」と主張した。

　このため、トランプ大統領は通商代表部（USTR）および商務省に対し、外国の「不合理かつ差別的な政策」への対応として、製薬会社が海外において不利な交渉を強いられている構造を是正するよう改めて指示した。多くの先進国では単一の公的医療保険制度を通じ、政府が薬価交渉の主導権を握っているためである。USTRはこれまでの「貿易障壁報告書」において、韓国政府の薬価制度に問題があると指摘しており、今後、韓国に対して医薬品分野における通商圧力を強めるかどうかが注目されている。

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トランプ大統領は12日、処方薬と医薬品の価格を大幅に引き下げる大統領令に署名しました。これにより、薬価が最大で90％引き下げられるとしています。アメリカ国内の薬価は他の先進国と比べても高く、その是正措置として価格を59％から90％ほど引き下げるということです。30日以内に製薬会社に価格の目標を提示し、6カ月以内に進展がみられなかった場合は、追加措置を取る計画です。また、海外の価格が不当に抑えられていないか調べ、措置を講じるとしています。

YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=XFbkVTHqiqc

アメリカは大丈夫ですか
偽の薬が出回りますよ