【ソウル聯合ニュース】韓国通貨ウォンの対円の為替レートがウォン安・円高に振れている中でも、昨年末から今年初めにかけて日本旅行の需要が増加したことが、16日分かった。
韓国・ハナ金融グループ傘下のハナカードが昨年12月から今年2月までの3カ月間に日本で利用された同社発行のクレジットカードのデータを分析した結果、利用者数は33万366人、利用額は約2275億ウォン(約228億円)で、それぞれ前年同期比17.3%、15.0%増加した。
昨年は円安の影響で日本旅行の需要が大幅に増えたが、このところの円高傾向が旅行需要に及ぼす影響は予想より小さかったと分析される。
日本政府観光局(JNTO)は、今年1月に日本を訪れた韓国人旅行客は前年同月比12.8%増の96万7100人で、1月としては過去最多を記録したと発表した。
ただ、ウォンの対円の為替レートが100円=1000ウォンを突破するなど急激な円高が進んでおり、日本旅行の需要が今後も続くか見通しは不透明だ。
ウォンの対円の為替レートは昨年6月に100円=850ウォン台で底を打った後に円高に転じ、今月に入って1000ウォンを超えた。
昨年12月から今年2月までのハナカードの利用者数と利用額は前年比で増加したが、1人当たりの利用額は前年同期比2.0%減の68万8514ウォンにとどまった。
月別にみると、円高が進んだ今年2月の1人当たり利用額は66万7451ウォンで、前月比5.2%減少した。
ハナカードの関係者は「円高により為替レートの推移に応じて利用額が減少するなど、合理的な消費形態がみられる」とし、「最近急激に円高が進んでいるため日本旅行の需要が続くかは分からない」と説明した。
同社によると、同期間に韓国を訪れた日本人観光客のクレジットカード利用額は前年同期比39.0%増加した。
円高でも日本旅行が人気 需要衰えず
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