韓米が北朝鮮のミサイルを迎撃するために配備した防空システムである在韓米軍のパトリオットの砲台の一部を中東に移すことで合意したことが4日までに確認された。外交筋は「先月時点で韓米は砲台の一部を(中東に)移動させることで合意した」と明らかにした。トランプ米大統領がイエメンの反政府武装勢力フーシ派に対する空襲を強化する中で、米軍が空母カールビンソン、F35戦闘機などを中東地域に集中している流れに沿ったものだ。しかし、今回の「一時的循環配置」はトランプ政権が発足後、米国防総省と在韓米軍の役割調整を示唆しているタイミングで行われた。3日に本紙が接触したワシントンの韓半島専門家は「米国が韓半島に限らず、グローバル戦略の一環として韓国をとらえるという、同盟には意味深長な展開になりうる」と話した。同盟国に配置した戦力にも必要に応じていつでも手をつけることがありうるとの意味とも受け取れる。
ヘグセス米国防長官が2月に国防総省に配布した「暫定戦略指針」には、米国は中国の台湾侵攻阻止、本土防衛などを優先し、同盟が北朝鮮・ロシアなどに対する抑制を主導するという内容が含まれ論議を呼んだ。CSISの韓半島専門家、ビクター・チャ氏は「特定事例については言いにくい」としながらも、「韓国の安保政策決定者はトランプ政権が韓半島に限らずグローバル戦略の一環として韓国をとらえるという仮定の下で(軍を)運営する必要がますます強まると考えられる」と指摘。さらに、「米国は中国の脅威によりよく対処できるように(軍を)再編成しており、韓国軍が強力で有能であるため、パトリオットのような追加資源については、韓国が自主的に取って代わるのではないかという期待も根底にある」と述べた。
在韓米軍パトリオットの一部を中東にシフトする韓米合意に専門家「重大な展開」
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