米国テレビ界の“アカデミー賞”ともいわれる最高峰の賞「第76回エミー賞」の授賞式が、現地時間15日(日本時間16日)にロサンゼルスで開催され、俳優の真田広之が『SHOGUN 将軍』の演技で、ドラマシリーズ部門主演男優賞を受賞した。自身初のノミネートで、日本人として初めて主演男優賞を獲得する快挙を成し遂げた。
真田は壇上で「本当に誇りに思っています。ここにいられること、アメージングな候補者の中から選ばれたことを。FX、ディズニー、Hulu、私を信じてくれてありがとう、スタッフのみんな支えてくれてありがとう。『SHOGUN 将軍』のクルー、キャストのみんなありがとう、難しいチャレンジではあったけど、みんなチャレンジして、みんなミラクルを作ることができた、ありがとう」とスピーチした。
エミー賞主演男優賞には、1981年に同じ小説を原作とするドラマ『将軍 SHOGUN』で、主演の三船敏郎がノミネート(リミテッドシリーズ・テレビ映画部門主演男優賞)されたことがあったが、受賞は逃していた。
台詞の大半が日本語の作品であるにもかかわらず、ハリウッドが生み出す圧倒的なスケールと、プロデューサーの真田をはじめ、日本の専門家たちが現地の制作チームと共に衣装や小道具、所作など細部にまでとことんこだわって制作したクオリティの高さ、そして出演する俳優たちのリアリティあふれる演技などが世界的に話題になった。
今回、最高賞である作品賞をはじめ、最多22部門で25のノミネート(関連番組を含めると26ノミネート)を受け、計11人の日本人が候補に名を連ねた。製作総指揮も務めた真田が、徳川家康にインスパイアされた武将・吉井虎永を重厚に演じて主演男優賞を、アンナ・サワイが主演女優賞に輝いた。浅野忠信と平岳大も助演男優賞にノミネートされていた。
今月7日と8日(ともに現地時間)に発表された、主に製作・技術に携わった人々に贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」では、『SHOGUN 将軍』が14部門で受賞し、日本人最多となる7人が栄冠に輝いた。
真田広之、米エミー賞主演男優賞初受賞 『SHOGUN 将軍』「
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