(ブルームバーグ): 5日朝の東京外国為替市場の円相場は前週末夕から大幅に水準を切り上げて推移、一時1ドル=145円台と半年ぶりの高値を付けた。前週末の予想より弱い米雇用統計を受けた円買いの流れが続いている。円相場は米景気懸念の高まりから買いが続きやすい一方、急騰後の反動で売り戻す動きもみられそうだ。
2日の海外市場では、7月の米雇用統計を受けて景気悪化への懸念が高まり米株式と国債利回りが大幅に下げた。金利スワップ市場は年内に0.25ポイントの利下げを4回行うことを完全に織り込んだ。円相場は買いが強まり、対ドルで一時2%上昇した。週間ではおよそ5%上昇と2022年11月11日週以来の大幅高を記録し、昨年12月以来の5週連続の上昇となった。
円相場は利上げに姿勢にある日本銀行と、利下げ観測が高まっている米連邦準備制度理事会(FRB)との相対感が買い圧力になる。ドル・円相場が23年1月安値からのトレンドラインを下回ったことから、テクニカル的にもドル売り・円買いが出やすい環境にある。
半年ぶり円高、一時1ドル=145円台-米雇用統計受けた買い続く
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