韓国経済が危険だ。今年1-3月期の韓国経済は前四半期比0.3%の成長にとどまった。昨年10-12月期-0.3%で逆成長したことに続く低成長だ。半導体などの輸出の勢いがしぼんでしまった。先月の輸出は522億ドル(約7兆2700億円)で、昨年同期比15.2%減って8カ月連続で減少した。問題は輸出主力商品の競争力がますます弱まっている点だ。全国経済人連合会(全経連)の調査の結果、輸出トップ10品目のうち半導体など電子機器、機械、自動車、船舶など7品目の輸出競争力が過去10年間で低下した。
韓国経済を支えていた中国特需も消えた。
成長基盤も弱まっている。
国際格付け機関ムーディーズは「韓国経済成長の長期的なリスクは人口統計学的圧力が大きくなること」としながら韓国の潜在成長率が2025年以後、約2.0%水準に鈍化すると予想した。
少子高齢化は韓国の未来展望を暗くしている。イ・ヨンウクKDI研究委員によると、「子女世代の社会経済的地位が高まる可能性がある」と回答した比率は2011年41.7%から2021年30.3%へ10%ポイント以上減った。
高所得層と低所得層の所得格差はさらに広がっている。
韓国が直面した危機を克服するには成長基盤を広げることが急務だ。
特に成長潜在力を高めるには科学技術人材の養成が切実だ。半導体・バッテリー・人工知能など未来産業の競争力は人材養成にかかっている。ところで医大に行こうと理工系を忌避する現象が深刻だ。韓国の未来産業エコシステムに致命的だ。理工系優待政策とあわせて医大定員を増やして医師不足を解消し、医師の希少性を緩和する必要がある。
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【コラム】危機の韓国経済、生きる道は科学技術力
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