李明博政権時代の韓国とUAEの軍事秘密協定が再び問題になる恐れも
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が15日、「アラブ首長国連邦(UAE)の敵はイラン」と発言したことが波紋を広げている。イラン外交部は韓国政府の釈明を求めており、イランのメディアは韓国の対イラン政策が変わったのではないかという疑念を示した。
イラン外交部のナセル・カナニ報道官は16日、尹大統領の最近の「干渉好きな」発言について韓国の釈明を求めたと、「イラン国営通信(IRNA)」などが報じた。カナニ報道官は韓国大統領の発言は「イラン・イスラム共和国とアラブ首長国連邦を含むペルシャ湾沿岸諸国との歴史的・友好的関係および迅速かつ肯定的な改善に対する完全な無知」を表わすものであり、「全く外交的妥当性を欠いている」としたうえで、「韓国外交部の釈明を待っている」と述べた。尹大統領は前日、UAEに派兵されたアーク部隊の将兵たちに会い、「兄弟国の安全保障はまさに我々の安全保障だ」とし、「UAEの敵はイランであり、我々の敵は北朝鮮だ」と述べた。
特に、この発言は現地駐留中の韓国軍アーク部隊の将兵を対象にした発言であることから、波紋がさらに広がっている。UAEに駐留する韓国軍が「UAEの敵であるイラン」に狙いを定めているという誤解を招きかねないためだ。
韓国は李明博(イ・ミョンバク)政権時代の2009年12月、UAEのバカラに韓国型原発(APR1400)4基を建設する400億ドルの工事を受注した。その見返りとして、有事の際に韓国が軍事支援を行い介入するという内容の秘密軍事協定を結んだ。2017年5月の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、このような内容が把握され、同年12月にイム・ジョンソク当時大統領秘書室長を現地に急派して再調整を行った。同問題で世論が沸いたことを受けて、キム・テヨン国防長官(当時)は国益のために秘密協定を受け入れたという事実を後になって認め、大きな波紋を呼んだ。同協定にはUAEに有事の事態が発生した場合、韓国軍の自動介入条項が含まれているというが、正確な内容は依然としてベールに包まれている。
http://japan.hani.co.kr/arti/international/45674.html
「イランはUAEの敵」尹大統領の発言が外交問題に…韓国政府、釈明に冷や汗
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