アメリカ政府は7月25日、中距離空対空ミサイル「AMRAAM(アムラーム)」の日本への売却を承認し、これを議会に通知したと発表した。
◆F35戦闘機などに搭載可能な中距離空対空ミサイル
米国防安全保障協力局(7月25日)の発表によると、日本側は150基のAMRAAMに加え、関連設備各種の提供を要請していた。売却額は合計で、およそ2億9300万ドル(約390億円)と見積もられている。AMRAAMミサイルは、日本の航空自衛隊が運用するF35、F2、およびF15J戦闘機に搭載可能だ。
アジア環太平洋地域の情勢を報じる『ユーラシアン・タイムズ』(7月27日)はAMRAAMを、32キロ以上の射程をもつ中距離空対空ミサイルだと解説している。アクティブレーダー、マイクロコンピュータ、慣性基準ユニットを内蔵することで、搭載する航空機側の火器管制システムへの依存を減らした。
◆日米の良好な防衛貿易関係を象徴
今回の売却の承認は海外において、日米間の良好な協力関係の表れだと受け止められているようだ。ブルガリアン・ミリタリー誌(7月28日)は売却承認を報じるなかで、「日本はアジア環太平洋地域におけるアメリカのパートナーとして、アメリカと良好な防衛貿易関係を享受している」と述べている。アメリカは同様の提供要請を、過去にも繰り返し承認してきた。こうした提供の背景として同誌は、中国の存在感が大きいアジア地域において日本を支援し、同時に日本に駐留する米軍の保護も意図していると指摘している。
https://newsphere.jp/world-report/20220730-1/
米が日本に売却承認、中距離空対空ミサイルAIM120 150基400億円
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