前略
世界で胎動、水素発電
最大の問題は、安定需要の創出だ。こうした中で今注目されているのが水素ガスタービン発電。三菱重工業によれば「20年ごろから水素ガスタービンの商談が大きく増加している」という。ガスタービン市場の規模は全世界で年間30~50ギガワット。「今後もこの水準が維持され、燃料が天然ガスから水素に移行すると考えている」という。
はこのガスタービン市場で三菱重工のシェアは22年第1四半期で36%に達する。米GE、独シーメンスを抑え、世界3強のトップに躍り出ている。
ポイントは燃焼器を水素用に切り替えるだけで、ガスタービンの構造は従来の天然ガスだきから変わらないことだ。
三菱重工では米国西海岸で安価に発電できる再エネで水を電気分解してCO₂を全く発生しない「グリーン水素」を製造し、これを北米に豊富に存在する地下岩塩層の空洞に貯蔵し、電力の必要時に取り出しガスタービンで発電するプロジェクトを米ユタ州のソルトレークシティーで進めている。米ジョージア州では今年6月、三菱重工が過去に収めたガスタービンで水素を20%混焼させる試験にも成功した。
国内では石炭火力のアンモニア混焼から専焼へのシフト。海外では再生可能エネルギーが安く取り出せ、水素やCO₂を枯渇したガス田や地層などに貯蔵することができる米欧を中心に水素ガスタービンの需要を狙う──という生き残り戦略が日本が取り組むべき脱炭素の一つの方向だろう。
ただ米欧にとどまらずアジアや中東でも水素プロジェクトが次々に表明されており、日本は水素の特許で世界首位とはいえど、まごまごしていると周回遅れになる可能性もあ
る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5da00da09a754e92e826ad5d5d8c2ac300c3bede?page=2
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