半導体の国際コンソーシアム(企業連合)であるISMCが、インド南西部のカルナータカ州に国内初となる半導体工場を建設すると発表した。これを受け、インド政府が準備を進めている。
インドの資金運用会社であるNext Orbit Ventures Fund が、このプロジェクトの推進役を担う。同社が発表した資料によると、今回のプロジェクトでは、約30億米ドルの資金を投じて、65nmプロセスのアナログチップ工場を建設する予定だという。また、イスラエルのTower Semiconductorが、技術プロバイダーとなるようだ。
Bloombergの報道によると、インド政府はこれまで、IntelやGlobalFoundries、TSMCとの間で、インド国内にハイテク工場を建設する計画について話し合いを進めてきたという。
インド国内で半導体製造の実現を目指しているのは、ISMCのプロジェクトだけではない。報道によれば、オイル/ガス/金属工業グループであるVedantaが、台湾Foxconnとの間で契約を締結し、約100億米ドルを投じることによって、早ければ2025年にも半導体製造を開始する予定だという。
エレクトロニクス製造の中国離れが進む中、新たな製造拠点として、インドの評価が高まってきている。Reuters(ロイター通信)によれば、Appleは、中国サプライチェーンへの依存度を下げるべく、インド国内で「iPhone 13」の製造を開始したところだ。Appleの製造請負パートナーであるFoxconnが現在、タミルナードゥ州のスリペルブデュール(Sriperumbudur)においてスマートフォンを組み立てているという。
これまでインドには、主に設計に重点を置く国内外の半導体メーカーが投資してきた。Continental Design Indiaはインド唯一のチップメーカーで、トランジスタ、ダイオード、整流器といったディスクリートデバイスを提供している。
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2205/12/news135.html
インドが「国内初」の半導体工場建設へ
63
ツイートLINEお気に入り
5010