韓国の政界が次期大統領選挙レースに本格的に突入するやいなや、早速、有力候補者間で「歴史認識論争」が勃発している。
政権交代を掲げた尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長が文在寅(ムン・ジェイン)政権の対日外交を非難すると、与党側は一斉に尹氏を「親日」と責め立てた。さらに、与党最有力候補の李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事は、「大韓民国の建国は親日勢力と米占領軍の合作」という発言で論争に火をつけた。
6月29日、反文在寅勢力の求心点であり支持率1位の次期大統領候補、尹錫悦前検事総長が「政権交代」の旗を掲げて政治参加を公式宣言した。この席で、尹前総長は、文在寅政権の各種の失政を辛らつに非難しつつ、対日政策について次のように批判した。
「現在の韓日関係は国交正常化以降最悪で、回復不可能なまでに悪化している。外交は実用主義、現実主義に立脚しなければならないが、理念偏向的な『竹槍歌』を訴え、ここまで来てしまった。文政権は政権末期になんとか収拾しようとしているが、うまくいかないようだ……」
一方、与党の最有力候補である李在明京畿道知事は7月1日、オンラインで大統領出馬を公式宣言した直後、故郷である安東(アンドン)に駆けつけ、日帝時代の抗日詩人である李陸士(イ・ユクサ)氏の文化館を訪れて、次のように語った。
「親日勢力が米占領軍と合作して(韓国の建国初期から)支配体制をそのまま維持してきたのではないか。親日残滓が完全に清算されず、依然として残っている」
李知事の発言は、尹前総長を親日勢力に追い込もうとする意図が明らかだったが、韓国メディアが注目したのは、第2次世界大戦後、韓国に駐留した米軍を「占領軍」と断定した李氏の歴史認識だった。
李知事は2日の記者懇談会でも、日韓関係について尋ねる記者の質問に対し、次のように答えている。
「侵略国家である日本が分断されるべきだったのに、日本に侵略された被害国家である我が国が分断された」
これもまた、第2次世界大戦後、朝鮮半島をソ連と分割統治した米国に対する否定的な認識が、基礎にあるものと思われた。
大統領選は日韓戦…!? 韓国次期大統領候補が「親日」vs.「反日」で早くもバトル開始
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/84914
「親日」vs.「反日」大統領選は日韓戦
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