「友人や知人ではない見知らぬ他人」に対して思いやりの気持ちを示すかどうかは、個人の性格や信念だけでなく、文化によっても左右される可能性があります。新たに、31カ国の研究者が参加した国際的な研究チームが、「31カ国に住む8354人の被験者」を対象に見知らぬ他人を思いやる傾向について調べた結果を発表しました。
近年は、現在の自分が体験していることに注意を払う「 マインドフルネス」が重視されていますが、これとは対照的に他人の状況や意思に注意を払うことを「 Social mindfulness(社会的マインドフルネス)」と呼びます。社会的マインドフルネスを強く持っている人は、自分の選択が他人にどのような影響を及ぼすのかを考え、「他の人が望んでいるかもしれないもの」に応じて自分の行動を変える傾向があるとのこと。
今回の実験で被験者となったのは主に18~25歳の学生であり、31カ国から合計8354人の有効回答が得られたそうです。参加した国の内訳は、アメリカ・カナダ・メキシコ・チリ・アルゼンチン・イギリス・スウェーデン・フランス・スイス・オランダ・ドイツ・スペイン・ポルトガル・ベルギー・ポーランド・オーストリア・チェコ・ルーマニア・ギリシャ・ロシア・日本・韓国・中国・香港・シンガポール・インド・インドネシア・トルコ・南アフリカ・オーストラリア・イスラエルでした。
実験の結果が以下の通り。
https://gigazine.net/news/20210831-social-mindfulness-varies-across-globe/
「見知らぬ他人のことを思いやるかどうか」を31カ国で比較した実験
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