全固体電池で一発逆転狙うトヨタ
3/14(日) 5:01配信
全世界の自動車メーカーが電気自動車(EV)への転換を急ぎ、先を争うように最新モデルを発表する中、日本を代表する自動車メーカー、トヨタ自動車はやや物静かだ。
中略
トヨタはEV競争で淘汰されたのか。業界からは「トヨタは意図的にスピードを調整しているだけで、EV時代が完全に花開けば、ダークホースになり得る」との見方が示されている。既にEVの技術力とインフラを備えており、ライバルの動きを見ながらそれに対応する戦略とみられる。「遅くても着実に行く」というトヨタの戦略が逆転をもたらすかどうか検証した。
「夢のバッテリー」トヨタがリード
表面的には純EVに関心がないように見えるトヨタは実際には10年以上、EV技術を準備している。EVの重要部品であるバッテリー、その中でも「夢のバッテリー」と呼ばれる全固体電池だ。現在EVに搭載されているリチウムイオン電池は電解質が液体でできており、熱と衝撃に弱く、火災リスクもある。電解液を固体にすれば、爆発の危険性が大幅に低下する。バッテリーのサイズも小型化できる一方、容量は増え、充電速度も速くなる。
国内のバッテリー業界関係者は「トヨタの特許を避け、全固体電池を開発するのは非常に難しい状況だ」と話した。
■全て計画があった
トヨタが全固体電池を量産するまでには時間がかかる。その時間を稼ぐために選んだのが「ハイブリッド車」だったとの分析がある。トヨタは今後10年はハイブリッド車がEVに比べ、収益性、大衆性で上回るとみている。技術的に完成されたハイブリッド車で収益を上げながら、それをEV開発に集中的に投資し、全固体電池が内蔵された「次世代EV」を発売した段階で、EV市場の主導権を一瞬にして奪うという計算だ。
市場調査会社のブルームバーグNEFによると、EV市場の規模は20年の300万台から25年には850万台、30年には2600万台に拡大が見込まれる。25年以降に市場に参入すれば、市場の成長期と重なり、損失を最小化できる。EVへの転換に成功し、収益性も最大化するという「神の一手」を準備しているのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f1c180be22ba5a2d6b418a83c60c481d1bb8d3b?page=1
【たまには日本ホルホルスレも】全固体電池で一発逆転狙うトヨタ
81
ツイートLINEお気に入り
68
10