NAND型フラッシュ業界6位の米メモリー半導体企業のマイクロンが世界で初めての176層NAND型フラッシュ半導体を公開した。業界では「アンダードッグ(優勝の可能性が低いチーム)の反乱」という評価が出ている。トップ企業が一足早く新技術を出す前例が崩れたためだ。
◇積層競争に打って出るマイクロン
15日の半導体業界によると、マイクロンはこのほど176層NAND型フラッシュの量産品を顧客に供給したと発表した。176層はデータ記録空間であるセルを垂直に176層積んだという意味だ。マイクロンの宣戦布告で半導体企業の「積層」競争がさらに激しくなるだろうとの見通しが出ている。
◇「サムスン追いつかれた」懸念も大きく
今後NAND型フラッシュ企業間の技術競争はさらに激しくなる見通しだ。NAND型フラッシュ市場はサムスン電子、SKハイニックス、マイクロンの「3強体制」が確固としているDRAM市場とは違う。2位から6位まで5社のシェア格差は最大7.1ポイントにすぎない。中国YMTCなど後発企業も「年内に128層NANDを量産する」と発表するほど主導権争いが熱い。
市場を主導した韓国企業の技術力が海外企業に追いつかれたとの懸念も出ている。ソウル大学のファン・チョルソン客員教授は「歩留まりをともに考慮しなくてはならないが、積層数だけでみればマイクロンの技術力がサムスン電子を追い抜いたか少なくとも対等になったとみられる。半導体専門人材育成などメモリー半導体事業でも競争力を維持する案が至急だ」と指摘した。
https://japanese.joins.com/JArticle/272309
韓経:業界6位に追い越された…足元に火がついたサムスンとハイニックス
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